…ん?
なんかすごくいい匂いがするんですけど。
ちょ、待て。
シュンのベッドめっちゃいい匂いするんだけど⁉︎
「………」
私は変態か‼︎
私は一瞬でもそう思ってしまった自分に大きく喝を入れた。
「おっじゃましま〜す」
と、そんな時に、シュンの部屋にヒデくんが入ってきた。
ヒデくんとは、シュンのお兄ちゃんで、私の姉ちゃんの幼馴染みだ。
ちなみに本名は片山秀隆。
「ヒデくん!」
「お〜千代華!久しぶりじゃーん」
「(なんで兄貴の事はすぐ思い出せるんだよ…。はぁ。)」
ん?なんかシュンが急に元気なくなったような…。
「何年振りだ?俺今1人暮らししてんだけどさ、暇だったら俺のアパートにもおいで〜」
ヒデくん変わってないなぁ。
相変わらずなんかゆるい…。
「で、何の用なわけ?兄貴」
「あ〜そうそう。彼女誘おうと思ってた遊園地のチケット俊太にやろうと思ってな。どーせなら千代華と2人で行ってこいよ」
え、ヒデくん彼女いたんだ‼︎
てかできたんだ‼︎
いや、そっちじゃなくて…。
「なんで私とシュン?」
「え〜、いーじゃん。何か面白そう」
「俺は別になんでもいい」
「てゆーか、彼女さんと行かなくていいの?」
「え、ああ。うん、彼女というか、元カノだから…」
あ、なんかすいません。
「ま!2人で行ってこい!んでハシャいでこい!」
「お〜なんかお兄ちゃんっぽい!」
「なんだそれ!ぽいってなんだぽいって!俺は皆のお兄様だぞ〜」
全く似てねーな。
シュンとヒデくん。
なんかすげーチャラい。
でもヒデくんは相変わらずヒデくんだ。
昔っからこんな感じだし。
あ、そーいえば…。
「姉ちゃんには会った?」
「…それがよぉ、夕方会ったんだよ。そしたら、アイツ結婚したとか言ってたんだよ‼︎」
あー、そっか。
もう8年も会ってなかったから姉ちゃんが結婚してた事も知らなかったのか。
「あのサーヤが結婚だぞ⁉︎旦那はどんだけイイ奴なんだ‼︎てかよく結婚できたな‼︎あのサーヤだぞ⁉︎」
「それは俺も同感。安部さん(旦那)すげー良い人だった」
うわっ。ヒドイ言われようだよ姉ちゃん。
まあわからなくもないけど…。

