「はぁ、なんでこんな問題も分かんないわけ?頭洗ってきたら?」



「なっ‼︎…あんたね、さっきから聞いてたら、私に容赦なさすぎ‼︎もうちょっと優しく教えてよ‼︎」



「そんな喋る元気あるんなら手動かしたら?」




「むーかーつーくー‼︎」




高校生になって、ちょうど2ヶ月がたち、私とシュンがお互いの部屋に行くのも当たり前になってきたある日。




宿題に追われていた私は、何故か頭の良くなっていたシュンに助けを求めた。





が、それが大きな間違いでした。





もうそれはそれはヒドイです。




え、何がって、私の扱い方ですよ。






「もういい!モンちゃんに教えてもらうから!」




「何言ってんの。明日提出だよ?」





「ゔっ。じ、じゃあ姉ちゃんに頼むもん!」





「あんたら姉妹揃ってアホだから無理」





そ、そうだった‼︎

姉ちゃんもかなりの馬鹿でした!



ってぅおい!

私たち救いようがねえ‼︎




「で、でもなんとかなる!」



「黙って俺に教えられてればいーの」




「ゔぅぅ。なんかヤダ!負けた気がするんですけど!」




「こんな宿題ためる人が何言ってんの」




ごもっともです。




はぁ。ただ今の時刻、夜の8時半。




いつ終わるかなぁ。





やっぱりなんでか、シュンといると私は疲れてしまう。




入学式の次の日、シュンの笑顔を見てから、私はシュンを見るとなんだかドギマギしてしまう。





あぁ。らしくない、私。