昼休み、1番最初に席を立ったのは森岡だった。
「よしっ!昼飯食うか‼︎」
「だねー。お腹ぺこぺこー」
「なあ、片山も一緒に食おうぜ」
「え、いや、いい」
「なんで?」
「なんとなく」
「なんとなくってなんだよ〜。いいじゃん、丁度この4人席近いんだから、くっつけて皆で食おうぜ」
「そーだよっ」
「うんっ、シュンも一緒に食べようよ!」
私も誘ってみた。
相変わらずシュンはあまり嬉しそうな顔をしない。
「まあ、そこまで言うなら」
渋々というか、無理矢理というか、でもとりあえず一緒に食べることになった。
「なあなあ!俊太って呼んでいい?」
皆が弁当を広げるなり、いきなり森岡がそんな事を言ってきた。
「は?」
シュンは明らかに嫌そうな顔をした。
そんな嫌なのか…。
私はとりあえず苦笑いしていた。
「だってずりぃじゃん。寺田はお前のこと“シュン”って言ってて、男友達の俺が名前で呼ばないってのは」
いつから友達になったんだ、と言いたげな顔で森岡の顔を見るシュン。
森岡はフレンドリーだしね。
「別に、なんでもいい」
珍しいっ。
そう思ったけど、よく考えたら、ただたんに面倒だったのかもしれない。
どーせ、嫌と言っても森岡はそう呼ぶだろうし…。

