「千代華おはよ〜」
「モンちゃん!おはよ。早いね」
教室に入るなり、モンちゃんに話しかけられた。
モンちゃんとは、中学からの親友、金田百華のことだ。百華だから、通称モンちゃん。
高校でも同じクラスになれたのはきっと奇跡だと思う。
「だって初日だもーん。なんか気合い入っちゃう!てか、あんたなんで片山と一緒に登校してんの」
「え…。っと、な、なんというか、説明がしずらいな…」
「なになに〜?もうそーゆー関係⁇やるじゃん千代華〜」
「は、はい⁉︎な、そーゆーんじゃないから‼︎」
いきなり何を言い出すんだこの野郎!
しかもシュンいるのに‼︎
変に勘違いされそーじゃん‼︎
「なんで説明できないの」
私がオロオロしてるとシュンが隣でそんな事を言っている。
え、いや、だって、どーやって説明するんよ?私そんな文章能力ないけど。
「俺たちは、幼馴染み。…ほら、これでいーじゃん」
「え…」
いや、まあ、そーだけど。
それで説明した事になるんだろうか?
目の前を見てみればモンちゃんもポカーンとしている。
「ま、まあ、仲が良いんだな」
モンちゃんはそんな事を言って無理矢理話しをまとめた。

