雪の夜




「可愛いなあ、お前は」


頭をぽんぽんとなでられる。



「ヤキモチか?」    



「ち、違うよ!別にそんなんじゃ」



焦って言う私を、彼は嬉しそうに見つめる。
 


「ただ、どうだったのかなと思って聞いただけ!」


半ばやけくそになって、叫ぶように言った。