雪の夜




男性は何が面白かったのかよく分からなかったようで、眉間に皺を寄せた。



「何が面白いんだ?」



「いや、何でもないよ。
それよりそこをどいてよ」



「駄目だ。
こんな怪我人をみすみす見逃すなんて出来ない。
ましてや、お前はまだ子供だろ。
保護者のに迎えに来てもらう」


ゲッと少女は眉をひそめた。

めんどくさい奴に拾われたと
心の中でため息をつく。


だいたい放っといてくれりゃあいいものを
何故頼んでもいないのに助けたのか理解能だ。