男性は何が面白かったのかよく分からなかったようで、眉間に皺を寄せた。 「何が面白いんだ?」 「いや、何でもないよ。 それよりそこをどいてよ」 「駄目だ。 こんな怪我人をみすみす見逃すなんて出来ない。 ましてや、お前はまだ子供だろ。 保護者のに迎えに来てもらう」 ゲッと少女は眉をひそめた。 めんどくさい奴に拾われたと 心の中でため息をつく。 だいたい放っといてくれりゃあいいものを 何故頼んでもいないのに助けたのか理解能だ。