「それで今までずっとそこに?」 「そうだよ。これから先もずっとそう」 私はそう言うと、彼の膝からおりる。 「嫌だとは思わないのか? そこは普通じゃない。 少しミスしたくらいで、あんなふうにするのは異常だ。 お前はまだ18で世間を知らないから、 それを普通だと思うのかもしれないが」 「世間を知らないのは、あなただよ」 私はぽつりと呟いた。 「あなたのような人には分からない」 この暗くて、深くて、底無し沼のような世界