雪の夜



「私、飲食店で働いてるって言ったでしょう?」



あなたからコーヒーの香りがする。







「その仕事で少しミスしちゃって。
で、まあ客から食らっちゃったの」


「それだけで?」




仕事が仕事だからね


あそこのバーはそういう掟なんだよ
ミスしたら、終わり




殺しにかかるんだよ 他の人殺しで
私も何度か参加したもん


そして、殺したよ

許してと懇願する人もいたけど、
許されるわけがない



だから、私は最後の時も懇願はしない

向かってきた奴らを殺すだけ






私はあなたの耳に口を寄せる



「そういう世界もあるんだよ」



そう囁いて、微笑んだ。