雪の夜




私はしばらくぼーっとしたまま動けなかった。


彼は私の頭をポンポンと叩くと、寝室の方へ消えていって、すぐに戻ってきた。






「ベッドのシーツ、張り替えといたから。あと、枕カバーも変えたから
もう寝てもいいよ」




「え、あ、うん」




私の思考は追いつかない。



もちろん初めてじゃない



それ以上のことだって経験してる




でも、今はただキスされただけなのに
胸が痛い



「シズク?」


「あ!うん。もう寝る」



「おやすみ」


彼の優しい微笑みを見ると

やっぱり胸が痛い