雪の夜





私がお風呂から出ると、脱衣所に新しい下着が置いてあった。



「ケイー!」




「どうした?」


扉のすぐ向こうでケイの声が聞こえた。




「この下着どうしたの?つけていいの?」



「ああ、俺んち
元カノの下着は置いてあったんだけど
さすがに使用済みはやだろ?
だから、シズクが風呂に入ってる間に買いに行ったんだけど、サイズ大丈夫?」



「か、買いに行ったの?」


「あ、もしかしてサイズ駄目だった?」



「ううん、大丈夫だよ。
ありがとう」



私がそう言うと、彼がドアの向こうから去る音が聞こえた。



「こ、こんな可愛い下着を……」


フリフリのレースがついた下着を今まで
つけたことがなかったのだ。




鏡に写る、自分を見つめる。



普通になったみたい




今だけは腕に入る、タトゥーを忘れて

あなたの世界にいるような女の子になりたい