あなたがお風呂を出てから、 ひと通り自分で洗うと、湯船に浸かった。 そして、タトゥーを見つめる。 もう私が、あなたがいるような世界には戻れない印。 自分が望んだことだ。 ふんっと笑う。 今となって、この印を消したいだなんて 「馬鹿らしい」 私の声がお風呂に響いた。