その時、ガチャガチャとドアノブを回す音がした。



かなり焦ってるようで、ゴトゴトと音がなっている。




「まさか」


また殺しに来た奴らだろうか




息を殺して、ベッドで様子を窺う。






ドアが空いたとともに、寝室へと駆け込んできた。



「シズク!」


そこには走ってきたのか、前髪が乱れて
雨で濡れている、彼だった。




「大丈夫か!?」


「え?」


「なんか発砲事件があったとかで、心配になってさ!すぐそこだろ?」




それでこの人はこんなぐちゃぐちゃになるまで走ってきたの?


見ず知らずの人間の為に?