「君は僕を見たことがないだろうけど、僕は君を見たことがあるんだよ」 あれはまだ君がバーの上で住んでいた時のことだよ、とねっとり囁く。 「バーでいつものように酒を飲んでいるとね、君が現れた。初めて見た瞬間、衝撃で倒れそうになった。その美貌に………」 生ぬるい風が私の頬を撫でる。 「毎日、毎日、通い詰めた。そして君を見つめた」 ドクン、ドクンと心臓音が鳴り響く。