雪の夜





「駄目だ。お前を置いていけるわけないだろ」




「お願いだから!!」



彼の手をぎゅっと握りしめた。



「私の後生の願いだから。あなたは生きて」




その時、向こうのほうから誰か歩いてくるのが見えた。


「アビーちゃーん」




まずい、あいつだ。
もう追いついてきた。