ケイは私の耳元へ囁く。 「シズク、お前逃げろ」 「駄目、あなたが逃げて」 ジリジリと私達に男が迫ってくる。 「君を殺すわけじゃないんだ、さあ早くおいで。そうすれば、君の後ろの彼を助けてあげよう」 胸がドキドキと音をたてる。 私さえ行けば、彼は助かる。 彼が助かるなら…………