雪の夜






ケイは私の耳元へ囁く。





「シズク、お前逃げろ」


「駄目、あなたが逃げて」




ジリジリと私達に男が迫ってくる。




「君を殺すわけじゃないんだ、さあ早くおいで。そうすれば、君の後ろの彼を助けてあげよう」





胸がドキドキと音をたてる。



私さえ行けば、彼は助かる。

彼が助かるなら…………