雪の夜






一歩ずつ男がリビングの中へ入ってくる。

その度にジリジリと私と彼は後退する。




「こんにちは、アビー」



いや、こんばんはかなと一人で言って、一人で笑う。 




「君は随分と私を探していたようだね」





この男が、私を嵌めた奴か。


この男の怖いところは、びっくりするほど
殺意を感じないところだ。



だけど、私が感じた気配は明らかに異常だったはず………