雪の夜




これがもし本当に殺し屋の気配なのだとすれば、今まで会った奴らの中では桁違いに危険な気がする。




もちろん、物音一つ聞こえない部屋の中。





だけど、自分の心臓はバクバクと音をたてる。




針金を取り出すと、ドアノブに差し込んで何度か回すと、カチャッと音が鳴った。




ゆっくりとドアノブを回して、部屋の中へ入る。





足音をたてないように、寝室へ向かう。



確かに誰かがこの部屋へ侵入している。

疑いが確信へと変わる。




身体の毛穴という、毛穴から汗が吹き出す。



危険だ、この部屋から早く出ろ、と本能が叫んでいる。