バーを出ると、木枯らしがぴゅーっと吹いた。 またゆっくりとした足取りで、彼の家へと戻る。 「参ったな」 まだ後ろの方だが、気配を感じる。 きっと、殺しをしくじった私を仕留めに来たのだろう。 この状態で襲われると、ひとたまりもない。 少し早めに歩くが、相手が消える気配は無く、むしろ距離を詰めてきている。