雪の夜






私の前に立つ、帽子を被り、黒ずくめの男は伝票を拾うと私に手渡す。






「どうも」


そう言って、受け取ると


男と目が合った。






「勘がいいようだ」



低くねっとりとした声で呟かれた。






男の手はそのまま懐の奥へと吸い込まれていく。