雪の夜







「駄目」   



彼の手をゆっくりとどける。

彼の手を掴む手が震える。



「私といては、駄目」


握られていた手はまだじんわりと温かい。





「もう私のことは忘れて」







「忘れられるわけないだろう」




彼の少し充血した


形の綺麗な目が惜しげもなく崩される