「駄目」 彼の手をゆっくりとどける。 彼の手を掴む手が震える。 「私といては、駄目」 握られていた手はまだじんわりと温かい。 「もう私のことは忘れて」 「忘れられるわけないだろう」 彼の少し充血した 形の綺麗な目が惜しげもなく崩される