雪の夜





後ろから少し乱暴なぐらい強く抱きしめられた。




「怪我、痛かったよなあ。今までずっと怖い思いしてたはずなのに、気付いてやれなくてごめん」





彼は泣いているのか、漏れる息が熱く
肩が揺れていた。



彼は私の正面にまわると、腫れている瞼に手を置く。





「なんで、お前にこんな……」



私はその手を振り払う




どこまでもお人好しだね

私なんかのために、そんな顔する人いない


どうして泣くの?って尋ねたいけど



それがあなただもんね




私が愛した人





「もう二度と」



ああ、どうか



「私に」



幸せに



「関わらないで」




幸せになって