雪の夜



「高校は?18なら、まだ高校生だろう?」



「学校!?」


素っ頓狂な声を出してしまったのは、許してほしい。


私の今までの生活を知らないわけだから、聞かれても仕方ないけど、あまりにも自分とかけ離れた世界だったから驚いてしまったのだ。


「学校なんて行ってないよ」



「そうか……
なら、働いていたのか?」




「まあね」


人を殺すのが私の役目だ。


まあ仕事といえば、仕事。


殺し屋だ。
 


 

でも、そんなかっこいいものじゃない。


暗くて深い、底なしの沼にいるみたい。

殺し屋なんてたいそうなものじゃなくて、ただの人殺し。





だけど、それが私の生きる意味だ。







依頼された人物なら、誰でも殺す。
例え、それが友人でも親でも、何でもだ。



バーの店長が仕事の受付人で、私はそこから仕事を受ける。



この人が、一応私の保護者代わりだ。


本人にそのつもりがあるかは分からないけど。