クロの凛とした声が暗闇に響く




「未来は不確かだけど、今言ったことは確かなことだ。過去と同じぐらいな」


まるで私の不安を分かってるかのように
淡々とクロが話した。




「悲しましたくないなら、生きろ」






「うん」




もしかしたら、私の声は涙声になっていたかもしれない。



それからどうやって寝たのか記憶があやふやだ




おやすみ、と言ったのか



無言で寝たのか、




分からない





だけど、朝起きたら




やけにすっきりした気持ちだったと思う