街の街灯が一層光って見えた。


吐き出す息は白くて不覚にも綺麗だと思ってしまった。 





街灯のもとにある、ゴミの山に埋もれる少女はまばたきをゆっくり繰り返した。




「痛った」


自分の顔を手で押さえてみると、手のひらは真っ赤に染まっていた。




その手をじっと見ていると、ひとひらの雪が手に舞い降りてきて、すぐに溶けた。


それからすぐにはらはらと雪が降りだした。