雪の夜





「悪い。歩けるか?」



私は膝に手をついて、少し息を整える。






「彼と一体何があったの?」



「何にもない」



「あれを見て何にもないなんて、どうして言い切れるわけ?」



私はじっとクロを見つめた。



「何があったのか教えて」



二人の間に沈黙が流れる。