雪の夜






あなたはゆっくりと私に近づいて


頬に手を置く
 

「血がついてる……」



きっと急いでいたから、洗い忘れたんだ。



あなたは綺麗な白いハンカチを取り出すと
私の頬を拭う。




「何があったんだ、シズク」



「何もないよ。ありがとう」



私は彼から距離を取るように、一歩後ろへ引いた。