雪の夜







そこの階には、スイートルーム一室しか無いという、何とも贅沢な部屋だった。




ノックをすると、すぐに扉が開く。




「少し遅かったじゃないか」



部屋に入ると、一度も泊まったことのないような豪華な部屋で少し戸惑った。




時計を見ると、10時5分。


たかが5分じゃないかと思ったが、
ごめんなさいと謝る。




「主人に嘘をつくので、手間取って」



私がそう言うと、社長はにやりと笑った。




「なんて嘘をついたのかね」


社長はゆっくりと近づいてきた




予想外の質問に頭をフル稼働させる



「少し夜風に当たりたいと」