雪の夜





クロは私の質問になにやら罰が悪そうに顔をしかめ、なんでもないと低い声で言った。





「なんでもないわけないでしょう?
彼と何かあったのね」



「なんでもないって言ってるだろ」



クロはそう言うが、様子からして明らかに何かあったと分かる。




「何があったのか教えて」



私はじっとクロを見つめるが、クロは運転したままこちらを見ようとはしない。