「ここにいろ、大丈夫だ」 彼は突然そう言った。 「なにが大丈夫なの?」 「なんとなく。なんか不安そうだったから」 不安そう? 私が? 「そんな怖い顔すんなよ」 「怖い顔してた?」 「あぁ、こーんな顔」 そう言って、彼が鬼のような形相を作る。