雪の夜




「では皆様、用意が整いましたので
どうぞお楽しみください」



司会者の言葉とともに、音楽が鳴り出した。




「行くぞ」



「うん」 




フロアの真ん中あたりで、クロと踊りだす。


「上手く社長のもとへいけ。俺は適当に踊ってるから」


「分かった」 


「お前なら大丈夫、やれる」


クロが笑った。