「こらこら、いつまで花木社長の手を握ってるんだ」 クロがそう言って私はああごめんなさいと言って、手を離す。 「すみません、うちの家内が。何か、飲み物でもお持ちしますね」 クロは私にしか分からないようにアイコンタクトして、飲み物を取りに行った。 「いいな、こんな美人な奥さんで。羨ましいよ」 「そんなことないですわ」 私はふふふと社長の目を見つめる。