雪の夜







「こらこら、いつまで花木社長の手を握ってるんだ」


クロがそう言って私はああごめんなさいと言って、手を離す。


「すみません、うちの家内が。何か、飲み物でもお持ちしますね」


クロは私にしか分からないようにアイコンタクトして、飲み物を取りに行った。




「いいな、こんな美人な奥さんで。羨ましいよ」


「そんなことないですわ」


私はふふふと社長の目を見つめる。