「やめてよ、そんなに見るの。 誘ってるワケ?」 肩を叩くと、手をぎゅっと掴まれる。 「真面目な話をしてるんだ、その態度やめろ」 「はいはい。じゃあもう出て行きますから」 私が腰をあげようとすると、それを静止するように、掴まれている手に力が入る。 「行くところはあるのか?」 「まあね」 私は男性の目を見つめる 「だから、心配しないで」 彼の目に吸い込まれそうになる。 そう錯覚するほどお互いに見つめ合っていた。