雪の夜




「でも、そんなパーティーで社長なんかに近づけるの?」



私の質問に店長が冷たい目をより一層光らせて私を見る。




「パーティーでは最後にダンスを踊る。社交ダンスのようなものだ。そこでお前の出番だ」




「私?」





「そうだ。そこでは社長もダンスを踊るらしい。若い女性と踊りたいだけのただのエロじじいだ」


店長がそう言うと、クロがパチッとゆびを鳴らした。


「分かったぞ!
そこでアビーがハニートラップを仕掛ければいいんだ」



「ハニートラップって」


私が顔を引き攣らせると、クロがニヤニヤと笑った。




「お前にかかってるんだからな。絶対その社長に見初められろ。お前のその意外とでかい乳でもこすりつければイチコロだ」




クロのデリカシーのない言葉に頭を叩く。


「意外とは余計よ!」


「お前ら見てくれはいいんだ。頼むぞ」



店長の言葉にクロはノリノリで、私は顔を引き攣らせながら、頷いた。