「それはそうと、仕事だ」
店長の変わりように、クロは目をむいた。
またクロが怒り出す前に私は話を切り出した。
「どうして二人じゃないと駄目なの?」
「パーティーに出席してもらいたいからだ」
店長は私とクロにそれぞれグラスを差し出す。
「パーティー?」
クロがなんだそれと尋ねた。
「貿易会社の大々的なパーティーがあるんだ。そこで会社の社長を殺ってくれと依頼があった。パーティーは同伴者がいたほうが怪しまれにくい」
店長はそのターゲットの写真を私達に差し出した。
ふくよかで目つきが悪い。
強欲じじいというアダ名がふさわしい顔つきだ。

