もう春がきている 春はあなたみたいで 柔らかくて優しい そして、私のような人間にも 温かい日差しをくれる 「で、あいつを探したいと?」 私達は今は住んでいた街から、かなり離れた街で廃墟と化したビルに身を寄せている。 「そう」 バナナをかじりながら、うなずく。 「お前さ、あいつが仮に見つかっても、どのみち命狙われるのはお前だぞ?」 分かってないな~とでも、言うように目を細めて私を見る。