だが、代わりに留守番電話が入っていた。
ボタンを押すと
ピーーーーーっと機械音の後に彼の声が入っていた。
『シズク?大丈夫か?
あと、もう少しで帰るよ。ケーキ楽しみにしとけ!戸締まりしっかりな』
「ごめん……」
クリスマス、一緒に過ごせなくてごめんね。
ずっと嘘ついててごめんね。
あなたの笑顔を最後にもう一度見たかった
私は彼へのクリスマスプレゼントを
飾り付けした小さなクリスマスツリーとともにおいた。
彼へのお礼はクリスマスツリーにしたのだ。
小さな小さなクリスマスツリー
そして、ずっと悩んでいたメッセージカードにペンを走らせる。
「さようなら」
どうかあなたが
幸せに暮らせますように
そう願いを込めて
私はクリスマスの日、
彼からもらった白いマフラーを巻いて
アパートを出た。

