それどころか、さっきよりもぐっと距離が近づいている。
「まじかよ」
全速力で路地裏を駆け抜けて、建物裏に身を潜める。
なんとか、これでやり過ごそうと
建物の隙間から相手を伺おうとした時
「こっちだよ」
背後で頭に銃口を向けられているのが分かった。
その瞬間、発砲音とともに、すれすれで頭を下げ、振り向きざまに相手の腹に蹴りを入れるが上手くかわされた。
私も拳銃を構え、相手に向ける。
「アビー、もう抵抗はよせ」
「お前は」
この私に銃口を向けているのは、
私が幼い頃からの知り合いで同業者の
殺し屋だ。
「アビー、久しぶりだな」
「クロ。なんでここに」

