何軒目かの、メンズの服屋で白いセーターを見つけた。 優しいあの人にとても似合いそうだと思った ぎりぎりお金も足りたので、これに決めた。 綺麗にラッピングされた袋を持つと、自分が何者か忘れそうで怖かった 街はすっかりクリスマスモードで 至るところで飾り付けがされてある 帰りに小さなメッセージカードを買って、 行き交う人々の間を縫うように家路へついた。