フルーツばすけっと!

「…可憐。私、桃と…」







「ん?」







「…桃、私のこと、振り向いてくれるかな。」






「私から見て桃くんは、お姉ちゃんを特別な存在として見てると思うけどな。」







「…桃鈍いから。」








私は、初めて可憐と恋の話をした、というくらいに話した。
可憐が由麻を好きになったきっかけとか。






「…ねえ、お姉ちゃん。今度さ!6人で遊園地行かない?」







「6人って誰?」







「いちくん、彼女いたよね?」






「あー、確かいたね。んー、じゃ可憐から由麻といちに言っといて。」







「なんで私?!」







「この時間ならいちバイトでいなくて、由麻出る可能性高いし、チャンスじゃない?」







我ながらいいアイデアだと思った。






「じゃあ、同時に桃くんにもしてよ。」







「なんで今なのよ。」







「謝りたいんでしょ。人は距離が置かれた分、気まずくなるものだよ。」








可憐はそう言って、自分の携帯を取ってきた。
本気で由麻にかけようとしているのだろう。






私も頑張らなきゃな。
特に桃は鈍いから。