「あ、電話。いちから。」







「えー!いちくんじゃなくて由麻くん!」







「しっ。あー、もしもしいち?どしたの。」






「いや、今日どうだったかな思って。」







「基本ボーっとしてて覚えてない。」






「ははっ、郁らしいな。桃がなんも言わんから心配してた。」





「桃何も言わなかったんだね。大丈夫だよ。由麻いる?」






「ん?いるけどなんか伝える?」







いちと由麻は事情があっていっしよに暮らしている。






「んや、なんか可憐が近々由麻に家に来て欲しいらしいの。だから四人で勉強会でもって思ったんだけど。」






「あー、別に大丈夫だと思うよ。伝えとくわ。郁桃に伝えといて。じゃ、おやすみー。」







電話を切ったあと、すぐに桃に電話をかける。
わたし達四人の連絡手段はSNSではなく、電話。






「あ、もしもし、桃?」






「…ん。どしたの?」






「あのね、今度の週末勉強会しない?四人で。」





「いいよ。郁んち行けばいい?」






「うん。待ってる。」






電話を切ると可憐がニヤニヤしながらこっちを見てた。





「なによ。」





「いや、別にぃ〜?お姉ちゃん桃くんと付き合えばいいのに。」






「ないからね。」






「へ〜?」






「ニヤつくのキモいからね。」






ほんとになんで私と桃が、
ないよ、ないない。