フルーツばすけっと!

「もしもし、由麻くん?」







「は?誰。」







「…可憐、だけど。あのね…!」







「は。郁勝手に教えたろ。ったく。…なに?」







「今度、6人で遊園地行かないかなって、思って。いちくんの彼女さんも一緒に…。」







「…いちに聞いとく。来週でいいか?」







「うん!うん!由麻くん大好き!」







「…はいはい。じゃあな。」








可憐は電話を切ると、嬉しそうに私に抱きついてきた。




「お姉ちゃん!由麻くんいいよって!」






「よかったね、可憐。頑張ったじゃん。」







私は可憐の頭をポンポンと撫でた。
可憐は、涙目になって、喜んでいる。





次は私の番だ。
桃に電話するのこんなに緊張したのいつぶりだっけ。


私と桃は幼稚園の頃から一緒だから、ずいぶんたつなぁ。







「…もしもし。郁?どしたの?今日大丈夫だった?」






「…うん。桃ごめんね?私桃にべったりだったって聞いて…。ほんとに申し訳ない。」






「ははっ、いいよそんなの。僕は郁が心配だったからさ。どうしたの?」







「あのね…、来週、みんなで遊園地行かない?」






「遊園地?…でも僕、乗り物酔い激しいから全然乗れない…」





「も、桃が来て欲しいの…!私も乗らないから…その、来てくれないかな?」







「…?郁、絶叫系大好きじゃなかった?」





「…乗りたくない気分なの。いいでしょ…?」





「うん?大丈夫だけど…。来週ね?わかった。」







今は夏休みで、平日に会うことなんてめったになかったから、嬉しかった。

桃はいつも遊園地に行くと、一人で待たなきゃいけないから、つまんなそうにしてた。





そんな顔、もうさせたくない。







「…桃くんどうだった?」






「大丈夫だって。あとはいちたちだね。」








時計を見ると、既に10時になってることに気づいて、急いでお風呂に入った。



お風呂から出て、携帯を手に取ると通知が一件。





「…誰だろ。」







見ると珍しく、桃からだった。