家を出て少し歩くと先生の車を見つけた。



「せ、先生…?!」


「おはよう。卒業おめでとう夕凪ちゃん」

「あっ、ありがとうございます」

「お迎えにあがりました。どうぞ」

「どうも…」




先生はいつもよりちゃんとしたスーツを着ていて髪型もいつもと違う。


なんかいつも以上にドキドキする。



「…ん?!あれ?!なんか学校外で会いすぎて忘れてたけど今日の格好…」

「制服最後ですから何となく」

「そ、そっか……はあぁ」

「?」

「いや…ちょ、こっち見ないで」

「え?」

「あぁもう可愛すぎんだよ……」



そういうと私の頭を不器用にくしゃくしゃってして車を発車させた。


……せっかくセットしたのにって思いながらも嬉しかったり。