そう思っていると唇が離れた。


乱れた呼吸を整える。



「苦しかった…?」

「…ちょっとだけ……」

「ごめんごめん。夕凪ちゃん可愛いからつい」



もう……先生はいつもそうやって……


可愛い可愛いって言ってくれるけど、本当に思ってるのかなとかたまに思っちゃう。



「あ、お鍋…片さないと……」

「そんなの後ででいいよ。今は夕凪ちゃんとくっついてたい」

「…はい」



もうすっかり覚えた先生の温もり。


落ちつく……。


素敵な一年の始まりとなった。




「朝か昼にでも初詣行こっか。近くに神社あるし」

「行きたいです!」

「決定だね」



なんか普通に同棲してるみたい…。



「今日はもう寝よっか。栄人たちと騒いで疲れたでしょ?」

「…そうですね」



こうして先生にずっと後ろから抱きしめられたまま眠りについた。