先生は苦笑い。


美桜と目が合うと何故かニヤついていた。


……な、なに?!



「よし!じゃあ喫茶店に決定!男子は執事で女子はメイドな!ついでになのっちも参加♪」

「え、僕も?」

「なのっちにも執事やってもらうから!」



せ、先生が執事……。


やばい。ちょっと見てみたいかも。



「でもさ、衣装代とか足りんの?」

「あっ、女子のメイド服なら用意出来るよ!」



えっ、美桜?!


美桜メイド服持ってたの?!



「ここにいる夕凪が。ね?」

「ちょっと!美桜……」

「いーじゃん!最後なんだし!メイド喫茶に決まったなら夕凪なしじゃやってられないって!」

「で、でも……」

「え!小鳥遊さんメイドの衣装用意出来るの?!まじ?!」

「あ……はい」

「どのくらい用意出来る?!女子20人いるけど…」

「20着…用意するよ」

「まじ?!すげぇ!じゃあ衣装代は男子分だけでいいじゃん!」



なんてこった……。


暗くて地味な私がメイド服用意出来るとか絶対おかしいよね。


でも仕事で使う服のバリエーションは35着ある。


売り上げが良ければいい服がもらえるんだ。