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「ふぅ……お疲れ様」
「先生こそお疲れ様です」
早々と仕事を終えて、先生の部屋…に戻ってきた。
先生が「僕の部屋」なんて言うからここは先生の部屋と呼ばせてもらおう…。
「あ、ジュース。ちょっと待っててね〜」
「本当にいいんですか?」
「いいよ。……あ〜ビールばっかりだな」
「先生ビール飲むんですか?」
「少しだけね。ほとんど栄人が飲むんだ…あ、さっき言った美術教師のことね」
え、栄人……ですか。
これはもう完璧昨日のお客様ですね。
二人してうちの先生だったとは……。
なぜ気付かなかったんだろう。
いや、先生たちが影薄いだけだよ…。←失礼
「あ、あった。炭酸飲める?」
「はい!」
「どうぞ」
「ありがとうございます…って…冷蔵庫なんてあるんですね」
「これは三年前に家庭科室にあったもの。
壊れたとかいって新しいのに替えたんだけど、よく見たら全然壊れてなかったんだ。それでここに置いてる」
「じゃあ、ここの部屋の存在は他の先生とかも知ってるんですか?」
「誰も知らないよ。生徒もね。あ、だから小鳥遊さんが僕と栄人以外でここ入るの初めてだと思うよ」
「え…なんかすみません」
「いいんだよ。だけど他の人には内緒ね?」
「はい」
内緒か……。

