「ここだよ」
「あの先生の…教室なんですか?」
「うん。まぁね。小鳥遊さん美術の授業取ってる?」
「取ってないです」
「じゃあ分からないかもしれないけど、城野先生って知ってる?美術教師の」
し、城野…?!
まさかだけど昨日一緒に来たもう一人の人…じゃないよね?
偶然すぎるか……。
「その先生と僕の休憩所みたいなところかな」
「…そうなんですか」
「うん。結構すごいんだよ!」
何がすごいんだ?って思っていると、ドアが開けられた。
黒いソファに細長いテーブル。
コーヒーメーカーもある……。
本当の部屋みたい。

