「あ。そろそろ終わりだね」

「本当だ……早いですね」



観覧車のドアが開いて先生が先に降りて手を差し伸べる。


私はその手をとって降りた。


そして美桜たちを出口で待った。



「あ、美桜!」

「夕凪ぃ〜……」



えっ?!美桜泣いてる……?


泣きながら帰ってきた美桜に驚く。


するとすぐ後ろに栄ちゃんはいた。



「ちょっと栄ちゃん!美桜のこと泣かせたんですか?!」

「ああ…うん。で、でも違うよ!いい意味で」

「……いい意味?」



すると栄ちゃんが美桜の肩を抱き寄せた。



「美桜とまた付き合うことになりました!
二人ともありがとな!」

「ええっ?本当に?よかったです!」

「良かったね栄人」



良かった……!この遊園地デートは大成功だね。