「栄人は月城さんが来るって分かってて来たんだよ。せっかくの遊園地なんだから楽しもうよ。…ね?」

「うん…。ごめんなさい!まさか知ってる人だとは思わなくてビックリしちゃった!
早く行こう!!」



バリバリ空元気だけど……。


栄ちゃんと美桜の距離が何だかもどかしい。


でも何となくだけど、私も分かったよ。


二人は想い合ってるんだって。


美桜も栄ちゃんのこと好きなんだって。







先生は車を走らせた。


先生がこの空気を軽くしてくれたし、美桜もいつもの調子でいてくれたので楽しくいけた。


栄ちゃんもいつも通り明るかった。



「夕凪ちゃん」

「はい」

「なんか私服って新鮮だね。可愛い」

「そ、そんなこと……」

「それに今日は学校の時と違うし…ちょっと緊張する…」



学校の時みたいに地味子な感じじゃないからかな?