「……うん。玉入れジャンケンだね〜。
女子ほぼ玉入れ…」
ああ…先生困ってるよ〜。
圧倒的数の玉入れ……。
クラスの女子半分以上が希望してる。
「んー…ジャンケンも面倒だし僕が体育の先生に50m走タイム聞いて早い人から順にリレーなり入れてくね」
「えー!なのっち酷いよぉ」
「そうだよ!うちら玉入れがいいし…」
「君たち足速そうだよね。高校生活最後の体育祭なんだから頑張ろうよ。ね?」
「……うん」
え、納得させちゃった…?!
早い人がリレーか。
じゃあ私は大丈夫かな……。
「あ、そういえば美桜速かったよね?
玉入れ出来ないんじゃない?」
「…えっへん。こうなるかと思って、遅く走りました!」
「え…本当に?」
「うん!とーぜん」
まさかそこまで考えてたとは……。