「じゃ、俺帰るわ。また明日ー」 「ばいばい阿久津くん」 「気をつけて帰るんだよ〜」 私たちに背を向けたまま右手をチラッとあげた。 阿久津くんの優しさに胸が痛くなる。 「阿久津くんが…気になる?」 「…少し、だけ」 「ダーメ。…嫉妬しちゃうから」 先生が嫉妬…? 想像つかないんだけど。 阿久津くん、ありがとう。